◇ お話し小箱。ワクワクの湧く! ◇
二人の筆者が交代で小説を連載いたします。
毎回ワクワクドキドキの爆弾まわし!今日はどうなる!?
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「爆弾回し」の小説が始まったのは、2009年8月からです。
合意事項は、ストーリーの「なんとなくの雰囲気」と、登場人物&その特徴くらい(笑)
当初は、相互に違う方向へ引っ張り合う場面もありましたが、
だんだん「これでどうだ!」「あとはヨロシク!」と、上手に交代できるように
なってまいりました。
渡された爆弾の導火線に火がついている状態なのは変わらないのですが(笑)
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現在、「毎回ワクワクドキドキの爆弾まわし」は、【幕間状態】でございます。
幕間企画を一人でナントカ進行中。
お話し小箱。「好きに動かしてみよー」
バックナンバーはこちら
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こちらのページでは、バックナンバーを整理してご紹介いたします。
(メルマガ連載当時の不具合は修正しております)
◇ 筆者紹介 ◇
◇ Section 1 ◇
◇筆者紹介◇
「著者の二人はこんな感じ」ということで、創刊号の記事をご覧下さいませ。
こんにちは!
お話し小箱。ワクワクの湧く!創刊号です!
今回と次号は筆者紹介とまいります。
そう、このメルマガは二人の読者が交代で一つのお話しを執筆していきます。
おおまかな打ち合わせはしてありますが、かなり、でたとこ勝負でまいります!
さて、筆者の一人、私は四人の子持ちの主婦ですが、
大学は芸術学部の文芸学科に所属しておりました。
文章を読んだり書いたり、想像の世界で遊ぶのが大好きです。
私の遊び心を発揮できる、この場に感謝感謝です。
私はこんな人です。よろしかったらホームページごらんください。
http://www.nozaki-shoko.com/
では!
次の筆者にバトンタッチ!
よろしくお願いします(o^∀^o)
こんにちは!
『お話し小箱。ワクワクの湧く!』創刊準備号「筆者紹介その2」でございます。
創刊号でお伝えしましたように、二人の筆者が交代で執筆いたします。
「想定の範囲外」を自由に旋回するタイプと
「想定の範囲内」になんとか潜り込もうとするタイプ。
この対極の二人の『火を吹くラリー』によって紡ぎだされる物語。
落とし所に落ちるのか?
そもそも落とし所があるのやら??
さて、筆者のもう一人は、子ども一人の駆け出しの母でございます。
大学では文芸部に所属しており、なんちゃって部長もやりました。
部員は大勢いるのに、部誌の原稿が全く集まらない。
複数のペンネームを使って駄文を量産しておりました。(笑)
チャレンジング&スリリングな機会を持てましたことに、感謝感謝です。
物語は8月スタートでございます。
よろしくお願いいたします!(*^∀^*)
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◇ Section 1 ◇
「こっちだよ、こっち! はやくはやく!」
満月を背にして誰かが手を差し伸べている。
切羽詰まったような声。
逆光なので顔はよくわからない。
詩織は必死になって手を伸ばした・・・
そこで目を覚ました。
昔から何度も何度も見ている夢。
詩織に呼びかける声もいつも同じ。
水の中で聞くようなくぐもった声。
手を伸ばしたところで、目が覚めるのも毎回同じ。
目が覚めると、異常に喉が乾いているのも毎度のこと。
詩織はベッドから降りて部屋を出ると、キッチンへ向かった。
まだ明かりがついている。
「ええ、そうなのよ・・・暁子さん、帰る前に寄ってもらえないかしら?」
母の声が聞こえる。
電話で話しているらしい。
「暁子さん」とは、詩織の母がとても頼りにしている女性。
朱雀院暁子というちょっとスゴイ名前だ。
『いろんなものが見える人』だが、本人は「ただの服屋のおばちゃんよ」と笑う。
・・・といっても、銀座と青山、白金台にお店を出しているのだが。
暁子おばちゃんが来ると知って、詩織は嬉しくなった。
おばちゃんの話はすっごく面白い。
いろいろアドバイスしてくれるけれど、これが本当に役に立つ。
どうしてそんなにわかるのかなぁといつも感心する。
詩織にとって、一番嬉しいのはおばちゃんのお土産だ。
毎回、ものすごく美味しいケーキを買ってきてくれる。
ケーキを食べながら、暁子おばちゃんにいろいろ質問する時間がとても楽しい。
明日来てくれるのかな? 明後日かな?
詩織は、そんなことを考えながらキッチンに一歩足を踏み入れた。
・・・が、そこは真っ暗な穴だった!
詩織はまっ逆さまに落ちていく。
「きゃああ!」
思わずあげた悲鳴が真っ暗な空間に吸い込まれていく。
「なに、これ!? どうなっているの??」
下と思われる方向を覗くと、足もとのずっと先に灯かりが見える・・・
頭の重みでまっ逆さまになる。
ずっと先に見える丸いまぶしい灯かり。
「月だ!」
夢の中で何回も何回も見ている月が輝いている。
そこに向かって落ちている。
落ちている・・・?
違う。
上昇している!
「私、飛んでいるんだ・・・」
ほら、もうすぐだ。
誰かが、詩織に手をのばす、
「こっちだよ!早く!」
もうすぐ、見える。
もうすぐ、わかる。
でも、よく知っている。
そう、懐かしい声。
その人の手を掴んだ。
しっかりした感触。夢と違うのは、ただ一つ。
この手には、しっかりとした温かさを感じること。
詩織は掴んだ手を必死で握った。
遠くで何度も名前を呼ばれた気がした。
自分が呼ばれているのは確かだったが、それは「詩織」という名前ではなかった。
突然、握りしめた手の感覚が変わった。
違う・・・これは、違う人だ!
白い光が身体を突き抜けていった。
「詩織ちゃん、詩織ちゃん!」
目をあけると、暁子おばちゃんが心配そうに覗き込んでいた。
おばちゃんの瞳の奥に、夢の中の月によく似た青白い光が見えた気がした。
「あれ・・? わたし・・・」
「どうしたの? 急に黙り込んじゃって。ぼーっとしてたわよ」
詩織の前には食べかけのケーキがあり、紅茶からは湯気が立ち上っている。
おかしい・・・
いつものあの夢を見て、のどが渇いてお水を飲みにいったはず。
お母さんが電話で話している声を聞いて、キッチンに入ろうとして・・・
そう、あの月を見たんだった。
あの声を聞いて、あの人の手を掴んだはずだった。
もうちょっとで誰なのかわかりそうな気がしたのに。
おばちゃんとケーキを食べているのはどうして???
「さっきの続きだけどね、詩織ちゃんの場合はね、夢が手がかりになるわよ」
暁子おばちゃんは、紅茶を一口飲んで言った。
「夢・・・?」
「そう。でも夢じゃない」
暁子おばちゃんの目が光った。
詩織はさっき掴んだ手の温かさを思い出した。
急にリアルな感覚が蘇った。
「暁子おばちゃん!あのね、よく見る不思議な夢があるの・・・」
言いかけた詩織を遮るように、母がキッチンに入ってきた。
目の前に、ブルーベリーとブラックベリーがのった皿が置かれた。
母はごきげんで暁子おばちゃんに話しかける。
「庭でとれたの。まだちょっと酸っぱいけれど、どうぞ、どうぞ」
私だって、暁子おばちゃんと話したいのに!!
最近のお母さんは、私を見ると二言目には、勉強は?テストの成績は?っていうんだから。
その前に退散したほうがいいかしら・・・
詩織は諦めて、目の前のケーキをパクリと押し込んだ。
「おばちゃん。ごちそうさまでした。私、勉強があるから」
わざと、ニッコリ微笑んだのは母へのあてつけのつもり。
詩織はキッチンを出た。
すぐに暁子おばちゃんがおいかけてきて、コソコソ話のときみたいに小さな声で言った。
「詩織ちゃん。大丈夫よ。さっきのケーキには発信器がしこんであったの。
あなたがどちらの世界に行っても、必ず助けに行くからね」
暁子おばちゃんはウインクするとクルリと背をむけてキッチンに戻っていった。
「!?」
小さな声だったけど、おばちゃんは確かに、発信器って言った。
詩織はお腹のあたりに手をやった。
発信器、入っちゃったのかな!?
でも、お腹のあたりがぽかぽかと温かい感じがして、
それは、決して嫌な感じではなかった。
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