もぐらとじどうしゃ

 

もぐらとじどうしゃ
世界傑作絵本シリーズ―チェコの絵本
1969/05
エドアルド・ペチシカ著
ズデネック・ミレル(絵)
うちだ りさこ訳
 
先日実家に帰ったときに遊びに来ていた姪が
「こーちゃん(息子のこと)、クルマ好きだから、この本あげる」
と、出してきた本がこれだった。
 
懐かしい!!
「これ、私の本だったんだよ」
と言うと、姪は不思議そうな顔をした。
 
この本も、とっても好きだった。
  
じどうしゃがほしくなったもぐらは、がらくたを集めてクルマを作る。
クルマを作るというより、クルマのようなカタチを作る、と言う方が正しい。
もちろん、動かない。
もぐらはがっかりする。
 
しかし、いたずらっこのこわしやカルリクがかなづちでこわしてしまった、ゼンマイじかけの
おもちゃのクルマを手に入れる。
 
ネズミに教えてもらって、ある場所にクルマを持って行って
直してもらうのだが…
 
その場所の名前はAUTO SERVICE。
 
読み返してみて気がついた。
ここに文字が書かれていたんだ…
建物の屋根に並んでいるアルファベットの赤い文字は
英語を知らない当時の私にとっては単なる「模様」だったのだ…
 
だまし絵の中に隠れされていたモノが見えた時の「なぁんだ、そうだったのか」の感覚。
 
AUTO SERVICEでクルマを完璧に修理してもらったもぐらは
ドライブを楽しみ、暗くなってからおうちに帰ってくる。
もぐらは、彼のクルマのゼンマイをまくネジを抱いて白い羽の上で眠る。
 
この羽はとてもやわらかそうで、
「きれいだなぁ」
と思ったのを覚えている。
 
その後、何年間か羽を集めるようになったのは、この絵がきっかけだったのかもしれない。
 
父親が知人から孔雀の羽をもらってきてくれた時は、とても嬉しかった。
羽の先端の方についている目玉みたいな模様を飽きずに眺めた。
 
水鳥のいる公園に連れて行ってもらった時には、キレイな羽を何枚か拾えたので
その公園が大好きになった。
 
何かの物語の挿絵だったと思うのだが、お姫様がふわふわの羽で紙に何かを書いている絵を見て
自分も羽で何かを書いてみたくて、たまらなくなった。
 
母にどうやって頼んだのだかわからないが、ブルーブラックのインクを小皿に入れてもらって、
アヒルの羽の根元をインクにひたして、「裏、白い紙」に波線やウズマキを書いて喜んでいた。
 
折込広告で裏面に印刷がないものを「うら,しろいかみ」と呼んでいて、お絵かき用に保存していた。
クレヨンやサインペンで描く時にはツルツルした厚手の紙が描きやすかった。
鉛筆でお人形さんを描く時はもっと薄手の紙が描きやすかったが、
薄い紙は表の印刷が裏写りするので、あまり好きではなかった。
 
でも、ツルツルの紙に鉛筆で描くと線が薄くなってしまうし、消しゴムで消しても紙に跡が残る。
細かいフリルやリボンを描くには鉛筆が一番いいのだが…
 
絵を描く時には紙の選択で迷っていたような気がする。
 
この絵本をAmazonで検索したら、「もぐらとじどうしゃ」の前に
「もぐらとずぼん」(1967/12)という本が出版されていることを知った。
「もぐらとじどうしゃ」に出てくるもぐらはズボンをはいているのだが、
このズボンは「もぐらとずぼん」のお話からきているものらしい。
 
Amazonのマーケットプレイスで安くなっているのをみつけたので、早速注文してしまった。
 
 
 
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