アーカイブ 2016年2月

2016年 2月 25日

いい顔

カテゴリー かんがえごと



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職場の場所が変わって4ヶ月。


最寄駅から職場まで15分弱歩く。


<夜のお店>が並んでいる一角があり、
そのうちの一軒は、改装工事のため
クリスマスの後すっと閉まっていた。
先日、工事が終わったようで、
看板を一新して営業再開。



改装前、私の出勤時間帯に
このお店の入り口には、スタッフと思われる男性が立っていて
外を眺めていた。


彼を見かけたのは数回だけ。


でも、彼にとっての終業時間が、
私にとっては始業時間という、
ささやかな接点が面白いと思って印象に残っていた。


本当は、彼のほうがずっと年下なのかもしれないけど、
恰幅がいいせいか、年上か同い年くらいに見えた。


すれ違いざまにちらっと眺めただけではあるが、
とっさの機転が利くんだろうなぁという人懐っこい顔つきで、
酔っぱらった人のあしらいも、ソツなくできそうだった。




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『覆面リサーチ ボス潜入』(NHK)という番組を録画で2回見た。


ここに登場する、<スゴイ社員>の方々は、
みんなとてもいい顔をしていると思った。


(本人にとっては<スゴイ社員>なんて意識は全くなく、
 悩みや問題や壁にぶつかりながらも、
 どうやってそれを乗り越えたらいいかを真剣に考え、
 日々自分の仕事に向かっていくという感じなのだろうけど)



共通しているのは
「この人はちゃんとしてる・信頼できる」という印象。
「責任を持って仕事に取り組んでいる」という雰囲気。
イケメンや美人さんであっても、
顔が美しく整っていることより、
信頼感の方が勝っているというか。



夜のお店のスタッフの男性も
いい顔をしていたと思う。


「40過ぎたら自分の顔に責任を持て」という言葉は
リンカーンが言ったそうである。
顔の造作は生まれつきだからしかたないという
反論は当然ではあるけれど、
年齢を重ねるにしたがって、
「基本のつくり」よりも、「どういう生き方をしてきたか」の方が
より強く顔の印象を決めている気がする。


自分の年齢を書かなければいけない場面のたびに、
ぎょっとするお年頃となった今、
若い時以上に頑張らないといけないのかもしれない。


第三者からみていい顔をしているだろうか?
年齢相応の常識とか人生経験があるのだろうか?
オトナとしての「器」を持っているのだろうか?

耳をふさいで「あ~あ~ きこえない~♪」とか
言いたくなる。


先日、「葬送の仕事師たち」という本を読んだ。
この本の中で著者の質問に応えている方々は、
とてもいい顔をしているに違いないと感じた。



このひとたちのお世話になるときには、
もう、自分は自分ではなくなっているけれど、その時までに、
「いい人生を送ってきたんだろうな」と感じさせるような
いい顔になっていたいものだ。






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2016年 2月 17日

続けることが一番難しい





週末に息子の学童のダンスの発表会に行ってきた。



以前から、ダンスが上手な子は本当に上手だと思っていたけれど、
レベルがさらに高くなっていてビックリ。

全体的にスキルが上がっているのだろう。



「エースをねらえ」の中で、藤堂さんのセリフだったか
「俺たちの背中を超えて世界へ飛び出していく奴が出てきた」
というようなものがあった。


息子の学童は、現時点で卒業生を2回出しただけではあるが、
「先輩たちが到達できた場所」があるからこそ、
後輩たちがそこを超えて、さらに伸びていくんだと思う。



上手な子が増えれば増えるほど、
「あんな風に踊りたい!」とか、
「アイツには負けたくない!」などといった
がんばる気持ちが生まれるのだろう。



ダンスに限らず、どんな分野においても、
突然変異みたいな天才がぽこっと出てくることはあるだろうけど、
周りの人たちが同等のレベルに達していないとしたら、
その天才は、孤独を感じるかもしれない。

本人がどんなに努力していても
「天才だからできるんでしょ」
の一言で片づけられてしまうこともあるだろう。

そんな状況で、がんばるモチベーションを、
たった一人で維持するのは、本当に難しいと思う。



競技人口が増えることで裾野が広がり、
全体としてのレベルが向上しないことには、
レベルの高い人間同士が切磋琢磨して
さらに技に磨きをかけていくという状況は生まれないだろう。


ダンスバトルの際、「外部バトラー」という、
スーパーダンサーたち(でも、小中学生!)が参戦していたが、
彼らの戦いぶりを見ていてそう思った。



最後にゲストダンサーによるショーがあった。
ダンスのことは本当に疎いのだが、
数々の賞を受賞しているブレイクダンスチームで、
ダンスを習っている子どもたちにとっては「憧れの的」らしい。

このダンスチームの一人が
ダンスバトルのジャッジも担当した。
ジャッジは5人いたが、見る人が見れば
「錚々たるメンバー」だったようだ。



このダンスチームのRさんという方が、
ダンスバトルの講評で話していたのは、

「ダンスを続けることが一番難しい。
 楽しく続けてほしい」

ということだった。


今、ダンスに燃えに燃えている小中学生には
全然ピンと来ないと思う。


何かを続けることは本当に難しい。
たくさんのことを放り出したり、
辞めたり、諦めたりしてこないと、
<続けることの難しさ>はわからない。


才能にあふれている子どもほど、この言葉をずっと覚えていてほしい。
ダンスを辞めたくなった時に、憧れの人の言葉を思い出して、
頑張って続けてほしい。


<憧れ>と言えば・・・
このチームを発表会に呼んだのは学童の責任者だが、
長い間踊ってきた人で、今でもすごい技ができる。

10年以上前にこのダンスチームが大会で優勝したのを
はっきり覚えていて、その時からずっと注目していたという。

今日、憧れのダンスチームのパフォーマンスを目の当たりにして
興奮しているようだった。


大人になってもそういう気持ちを持ち続けていて
それをごく自然に表現するから、
この責任者は子どもたちの心を惹きつけるのだろう。



学童の運営だけでなく、地域の活動にも邁進している彼は、
「ダンスを続けることが一番難しい」の言葉に
深く同意したに違いない。



いろいろ考えされられる一日だった。




息子はというと・・・
彼は、6年間、自分が踊りたいように踊っていた。
「当社比」では、格段に進歩しているけど、
チームの中で踊っていると・・・うーむぅ・・・


でも、踊るのが楽しいと思ったから続けられたんだろうし、
大好きな「オンステージ」を何度も経験できたのだから、
よかったと思う。
(さしあたって「ハンドグライド職人」には到達できたことだし・・・笑)


ダンスのステージはこの日でおしまいになったが、
夏にはピアノの舞台が待っている。


中学に入ったら、ピアノを続けることが難しくなるかもしれないけど、
8月の発表会を目指して頑張ってほしい。
(今年からは「舞台衣装=中学の制服」になるので、母は一安心)





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